物語のある生活

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NHKドキュメント72時間「密着!レンタルなんもしない人」

2019年4月26日(金)放送分

NHK ドキュメント72時間

「密着!“レンタルなんもしない人”」

語り:仲里依紗

 

Twitterのフォロワー数が10万人を超える「なんもしない人」。

この番組で初めて「なんもしない人」の存在を知りました。

 

「なんもしない私を貸し出します」

???

 

そんな不思議なサービスを提供する男性に密着した『ドキュメント72時間』

 

「何もせず、ただそこに居るだけ。」

それだけにも関わらず、彼のレンタルを求める依頼者が後を絶たないそうです。

 

家族や友人には頼めない。

でも誰かに居てほしい。

 

どんな人が、なぜ彼に依頼するのでしょうか…?

 

撮影初日、東京世田谷区

レンタルなんもしない人(本名は森本祥司さん、35歳)は、

犬を連れた夫婦と待ち合わせ。

飼い犬が手術をし、散歩をするのが難しくなってしまったそう。

少しでも刺激になればと思い、レンタルさんを呼んだといいます。

 

レンタルなんもしない人は、ただ犬の散歩に同行するだけ。

本当に何もしません。

 

30分で散歩終了。

ワンちゃんは家族以外の人が居たからか、いつもより歩けていました。

レンタルさんは、依頼者からここまでの交通費を受け取ります。

これでレンタルは終了になるようです。

依頼した女性は満足そう。 

 

この「ただ、そこに居るだけ」のレンタルサービスは、

去年から始めたそうです。

あっという間に注目を集めました。

 

1日の依頼は、だいたい朝昼晩みたいな感じで3、4件ほど。

現場では何もしない。

そして、簡単な受け答えしかしないそうです。

貯金を切り崩して生活していると話すレンタルさん。

うーむ。。。

 

高校生からの取材を受けた後は、

東京練馬区で次の依頼者と待ち合わせるレンタルさん。

 

現れたのは派遣社員の若い女性。

依頼内容は「自分の作ったごはんを食べてもらいたい」

という内容。(自宅に呼んで)

滞在時間は2時間でした。

帰りには手料理のお土産を受け取るレンタルさん。

 

撮影2日目の朝、

レンタルさんの自宅へ行くと奥さんとお子さんの姿が。

子供が9ヶ月の頃、レンタルさんが今のサービスを開始したそうです。

 

レンタルさんは大阪の大学院を卒業後、

出版社へ就職しましたが3年で退職。

その後、転職を繰り返しましたが、どの職場にも馴染めなかったそう。

レンタルさんが会社を辞めることに不安はあったけど、

「馴染めないことはやらないほうがいいと思った」

レンタルさんの奥さんは、理解を示してくれたといいます。

 

職場ではこぼせない愚痴をレンタルさんに聞いてもらったり、

カラオケに同行したり、

釣りの同席依頼もあります。

この9か月でレンタルさんへの依頼は1000件を超えたそうです。

 

撮影3日目、最終日

 

レンタルさんは横浜に居ました。

「今夜、旅行に行くので買い物と荷造りに付き合ってほしい」

23歳、女性からの依頼でした。

 

買い物を終え、レンタルさんが見守る中、女性は荷造りを開始。

整形手術をしに韓国へ行くそうです。

メイクを完成させ、今現在の顔をスマホのカメラで撮影した女性。

 

夜、レンタルさんは東京銀座へ向かいました。

「1人では入りづらいバーに同行してほしい」という女性からの依頼。

その後は5件目の依頼者の元へ向かい、芋煮会に参加。

 

レンタルさんは、こう話していました。

「いろいろな人がいるなぁとか、みんないろいろと悩んでるなぁとか

多様性、バリエーションが見えると自分も存在してOKみたいな気持ちが

より一層強まるっていう感じで」

 

72時間、最後の依頼は

「アミューズメントパークで一緒に遊んでほしい」という女性からの依頼。

 

何もしない人が、そばに居る。

 

ただそれだけのことで、

元気になれたり、前を向くことができたりする。

 

自分のことを全く知らない人に話を聞いてもらえたらなぁ…とか、

そういう事ってありますよね。

 

レンタルなんもしない人。

空気のような存在なのでしょうか。

 

<おわり>

 

ドキュメント72時間 テーマソング

 松崎ナオ/「川べりの家」

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