物語のある生活

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ザ・ノンフィクション「すべては家族のために…~北京出稼ぎ物語~」

ザ・ノンフィクション

「すべては家族のために…~北京出稼ぎ物語~」

2018年12月9日(日)放送分

語り:丘みどり

 

今回のザ・ノンフィクションはチャイナストーリー第5弾。

 

主人公は、中国北京に渡り日本料理店を出店した

料理人の小林金二さん、62歳です。

小林さんは高校卒業後、日本料理店に見習いとして入ります。

22歳の時、東京の老舗日本料理店に就職し、

修行の日々を送ります。

32歳の時、その腕を認められ、

北京にある高級ホテル北京飯店の日本料理店から声がかかりました。

総料理長として、その店で働くことになった小林さん。

 

その後、北京市内の日本大使館近くにあるグルメストリート

その名も好運街(ラッキーストリート)に、

日本料理店「蔵善」をオープンしました。

料理人自らの写真を貼りだしている小林さんの店。

好運街には、数百メートルにわたって

日本料理店が10軒、軒を連ねています。

 

「蔵善」の総料理長・小林さんのこだわりは、

北京に居ながら美味しい日本料理が食べられること。

定番のお刺身からかつ丼、おでんなど300を超えるメニューが揃います。

「蔵善」はオープンして14年になり、

今では地元の中国人から観光客までが通う人気店になっています。

店で仕入れる魚は、総料理長である小林さん自らが市場へ出向き

自分の目で確かめた物を仕入れています。

そんな小林さんの元には、小林さんのような料理人に憧れて

中国各地から夢を持った若者たちが集まってきます。

小林さんが雇っている料理人の弟子は現在16名。

弟子たちは、「日本料理を学び、将来自分の店を持ちたい。」

そんな夢を持っている人ばかりです。

 

小林さんの今の目標は、

「中国人の若者を一人前の料理人に育てること」です。

 

小林さんが目をかけている期待の新人2人は、

同じ河南省から出稼ぎでやってきた、

石前進(セキ ゼンシン)さん19歳と

張向宇(チョウ コウウ)さん18歳です。

「将来は2人の店を出して、地元の人に日本料理を食べて貰いたい。」

それが彼らの夢です。

石さんは、蔵善で働き始めて2年目。

張さんは入店したばかりの新人です。

小林さん、弟子たちには時に厳しく指導します。

石さんの両親は地元でお刺身を食べる習慣がないため、

石さんが地元で日本料理の店を出すことに反対していました。

小林さんは、そんな石さんの両親を国慶節の休みに店に招待し、

店の皆でもてなす計画を立てていました。

日本料理の素晴らしさを知ってもらいたい…。

国権節まで1週間。

小林さんは、修業時代に考えた献立のメモを石さんに見せました。

石さんは、どんな料理を作るか頭を悩ませ続けた結果、

両親に食べて貰いたい料理を決めました。

 

そして小林さんは、すき焼きのレシピを教えようと、

弟子たちを集めて目の前で見せて教えました。


初めて見るすき焼きに、弟子たちは興奮気味です。

 

中国の建国記念日にあたる国権節(10月1日)の翌日、

石さんの両親が蔵善へやってきます。

石さんは、かなり緊張している様子ですが、

仲間も準備を手伝ってくれています。

 

そして、店に石さんの両親がやってきました。

両親はカウンターに座り、両親の目の前で刺身を作る石さん。

そして石さんの両親は、初めて食べるお刺身に満足の様子。

 

すき焼きの味は、どうでしょうか…?

これまで育ててくれた両親に、石さんが真心込めて作ったすき焼きです。

初めてのすき焼きにも満足してくれた両親。

両親の笑顔が見られて、石さんもひと安心です。

大切な彼女から「一人前の料理人になるまで結婚することはできない」と

言われている新人の張さん。

張さんは石さんの姿を見て、自分も早く

彼女に自分が料理を作る姿を見てもらいたいと心に誓いました。

 

田舎に居る妻と娘のために、

離れて頑張っている唐 彩斌(トウ サイヒン)さん、37歳。

すべては大切な人、大切な家族のために…。

 

小林さんは、

「彼らが独立した時に、お前の料理は美味いと言われてほしい。」

優しい表情で、そう話していました。

 

<おわり>

 

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