2017年の秋アニメで放送中の「3月のライオン」第2シリーズ
アニメ『3月のライオン』を見ていると、幸せな気分になる。
決して明るい内容ばかりではない。
幼い頃に家族を亡くし、学校にも家庭にも居場所がない生活を送ってきた主人公・零の過酷な身の上や、義姉・香子の妻帯者である後藤への恋慕、零が関わる川本家の次女・ひなたのいじめ問題など、登場人物それぞれがいろいろな事情を抱えている。
むしろ、比較的重い内容が多い作品とも言えるだろう。
第2シリーズでは、主人公の桐山零(きりやま れい)がお世話になっている
川本家の次女である ひなたが学校で
いじめにあってしまうというストーリーがあります。
ひなちゃんは、いじめられていた友達をかばったところ
友達は転校してしまい、いじめの標的となってしまうのです…。
そして学校の先生にいじめの事実を訴えるも真剣に聞いてもらえず。
先生は、いじめの事実を知りながらもいじめ問題に向き合おうとしない。
現在放送の第2シリーズの1話~6話を通して見ると、この物語が「水」の物語であることがわかる。
最初は蛇口から零れる水滴程度だった水が、普段は泣かないあかりやひなたの隠したい感情、慟哭と涙を示す、バケツやタライを溢れさせるほどの大量の水に変わり、零やひなたが佇むいつもの川沿いへと繋がり、さらにはいじめを経験する過去の零やひなたが苦しみあがく深い、深い海の底のイメージへと繋がる。
ひなちゃんが川沿いで、わんわん泣いているシーンが
とても印象的でした。
大粒すぎる涙がどんどん溢れてくる。
それから、第5話で零ちゃんがあかりさんの買い物を手伝い川本家にやってきて
あかりさんが台所の蛇口をひねってから涙するシーンも。
この「水」は零ちゃんの孤独や川本家の三姉妹の涙を表していたのですね。
自分のためというよりもひなたを守るための資金を得るために試合を勝ち進もうと、似合わない闘志をみなぎらせている零という強い味方と共に、彼女は今戦おうとしている。
次回、「3月のライオン」第2シリーズ第8話です。
【中古】3月のライオン <1−13巻セット> / 羽海野チカ(コミックセット)
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > コミック > 青年 > 白泉社 ジェッツC
- ショップ: ネットオフ楽天市場支店
- 価格: 4,798円
アニメ「3月のライオン」動画配信中▼