物語のある生活

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ザ・ノンフィクション「その後の中年純情物語」

ザ・ノンフィクション

2017年4月2日(日)放送分

「その後の中年純情物語」

 

ー2015年の冬、秋葉原

今回の主人公は、きよちゃん(当時53歳)という男性です。

向かったのは、地下アイドル「カタモミ女子」のライブ。

きよちゃんが応援している女性は地下アイドル「カタモミ女子」の

メンバー小泉りりあ さん。(りあちゃん)

ライブ後の物販会。

自費出版のCDはアイドルの握手付きで1枚3000円。

インスタントチェキは1枚500円。

きよちゃんは、りあちゃんとのツーショットチェキを2枚ゲット。

アイドルグループのメンバー全員と撮影できるチェキは

「ハーレムチェキ」と呼ばれているんだとか。

 

りあちゃんと出会ったことで、きよちゃんの人生は大きく変わりました。

「りあちゃんと知り合ってなければ、平々凡々とした生き方しか

出来てないと思うので。」そう話す、きよちゃん。

きよちゃんは通信会社に勤めるサラリーマン。

高卒で勤続35年。

結婚は一度もしたことが無いそうです。

 

ー秋葉原の、とあるお店。

地下アイドルである「カタモミ女子」が、

お客さんの肩を揉んでくれるというお店です。

店内は個室のような感じで、アイドルと2人きりになれる空間。

お客さんは、ここで好きなアイドルに肩を揉んでもらえるという。

料金は1時間6995円。

 

お客さんが帰った後は、店内がカタモミ女子の稽古場となる。

「カタモミ女子」のメンバーは6人。

アイドルをやりながら肩もみをすることで、収入面では保証があるそうです。

りあちゃんは週4日ほどの出勤で、月収20万円程度だそう。

「いつも楽しい」と話すりあちゃんは、23歳。

人づきあいが苦手だったりあちゃんは、二十歳の時思い切って地下アイドルへ。

ファンが付かず、辞めようか悩んでいた頃きよちゃんとの出会いがありました。

「あなたのファンになります、応援します。」という

きよちゃんの言葉に、りあちゃんは救われたそうです。

 

“ファンを超えたほのかな恋心”

そんな感情が、きよちゃんの中に生まれていました。

 

きよちゃんの53歳の誕生日。

りあちゃんが手作り弁当とケーキでお祝いしてくれます。

 

ーーきよちゃんのこと、どう思いますか?

「(きよちゃんが)最近ご飯食べられないんだって言われたら

私、心配だし」と話す りあちゃん。

 

ーカタモミ女子 本日、臨時休業

突然、お店が臨時休業になりました。

臨時休業の理由は経営不振で、運営方針の見直しのため。

これを受け、カタモミ女子のメンバーは6人で話し合い、

お店を辞めるという決断を出します。

問題は、ファンであるお客さんにいつ伝えるか…

店長・カタモミ女子のプロデューサーである時田雄磨さん(当時29歳)は

スペシャルライブまで卒業することをファンには伝えないようにと話した。

複雑な思いのメンバーたち。

 

何も知らないきよちゃんは、ゴルフの練習。

インストラクターのたかさん(当時45歳)は

カタモミ女子の熱烈なファンで、

きよちゃんは、たかさんの影響を受けて地下アイドルの楽しみを知ったんだとか。

たかさんは、生活費以外の収入を全てと言っていいほど

地下アイドルにつぎ込んでいるんだそうです。

 

ーカタモミ女子の卒業発表ライブ当日。

いつものライブと変わらない様子でライブは進んでいく。

何も知らされていない、きよちゃんと たかさん。

ここでメンバーから発表が。

「4月5日のワンマンライブをもちまして、6名がカタモミ女子を卒業します」 

ショックを隠し切れない きよちゃんとたかさん…。

突然の発表で、ショックと同時に行き場のない怒りが。

 

カタモミ女子メンバー6人のさよなら公演は20日後。

さよなら公演の前に、きよちゃんはお店を訪れます。

カタモミ女子を卒業したら、りあちゃんにはもう会えない。

「きよちゃん、携帯貸して。」と

りあちゃんは自身のTwitter(ツイッター)をきよちゃんの携帯に入れ、

更新したら、きよちゃんに伝わるようにしました。

唯一の繋がりはTwitter。

「頑張ってね」とカタモミ女子の店を出るきよちゃん。

 

ー4月5日 さよなら公演の日。

りあちゃんの「カタモミ女子」最後のステージを

食い入るように見つめ応援する、きよちゃん。

 

そして半月後。

きよちゃんはゴルフの練習をする時間が増えていました。

「こういう別れが来ると分かっていたんです。」

 

「あの日」から2年経った2017年の秋葉原。

カタモミ女子のお店は閉店し、UFOキャッチャーのお店に変わっていました。

 

カタモミ女子のメンバーだった りあちゃんは、地下アイドルを続けていました。

しかし、グループには所属せず

マネージャーも居ない状態で活動しているそうです。

りあちゃんのライブには必ず、きよちゃんが応援に駆け付けていました。

ファンが減り、お客さんはきよちゃんのみ。

カタモミ女子のメンバーだった、りあちゃん。

大学を卒業し、アパートを引き払い実家へ戻り1人で活動。

りあちゃんを含むカタモミ女子のメンバーだった4人は、

「インフォメイト」というアイドルグループを結成し活動していました。

しかし、“地下アイドルの厳しい現実”に直面し、2016年には解散。

たかさんの推しメン、いっちー(一宮 麻由加さん)は

「HIGH SPIRITS」というアイドルグループで活動。

ファンの為にも、終われないなと思いステージに立ち続けているそうです。

 

ーりあちゃんのライブにやって来たきよちゃん。

この日のお客さんは4人。

 

きよちゃんは、りあちゃんを応援し続けます。

この日も、ライブで使うペンライトの準備などをしていました。

 

ミュージカルのその他大勢で役を貰った りあちゃん。

出演者は参加費として1万8000円支払い、1枚3000円のチケットを6枚貰います。

これが出演の条件なんだそうです。

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そして、りあちゃんはこの会社(ミライ・ピクチャーズ・ジャパン)が

運営する「チケット30枚のノルマ付きライブ」に出演することに。

ライブのチケットは1枚3000円。

「確実に売れた枚数だったら4枚ですけど大丈夫です。」と

話すりあちゃん。

何人のファンが集まるのでしょうか…。

 

たかさんは、ある地下アイドルを推していました。

蒼井ルナさん(20歳)。

たかさんは彼女のライブに毎回足を運んでいるんだとか。

 

ー2月26日 渋谷で、りあちゃんが出演するライブが行われます。

「もし納得のいく結果が得られなかったらリスタートです。」

そう話していた りあちゃんですが、ライブ当日は 

Twitterを見て新潟から駆け付けたファンも居て、売れたチケットは26枚。

きよちゃんも、心配そうでしたが一安心した様子です。

ノルマには届きませんでしたが、

「これからもステージに立つ」そう決めた、りあちゃん。

 

セレクトショップ セフィロティック・ツリー(秋葉原)

アイドル店員が一緒に服などを選んでくれるお店です。

きよちゃん、りあちゃんのお見立てで嬉しそう。

「あと何年か後には別れの時期が来ると思いますけど、

本人が頑張っているうちは応援して見ててあげたいです。」

そう話す55歳のきよちゃんでした。

 

<おわり>

 

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ザ・ノンフィクション

ザ・ノンフィクションは、1995年10月からフジテレビで放送されている日本のドキュメンタリー番組。

 

<オープニング・テーマ曲>「サンサーラ 」演奏:武部聡志

<エンディング・テーマ曲>「サンサーラ」歌:瀬川あやか