物語のある生活

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NHK ミッドナイトドキュメンタリー「長屋家族」内容&感想

NHKの「長屋家族」とザ・ノンフィクションの「あっちゃんと翔平」では、

だいぶ印象が違うように思えました。

今回の番組内容も記録しておきたいと思います。

 

NHK ミッドナイトドキュメンタリー

「長屋家族」

2019年5月27日(月)放送分

ナレーション:内田也哉子

 

大阪市の中心部。

オフィス街の一角にある、築100年以上になる長屋。

ここに一昨年、1人の女の子が産まれました。

産まれたのは、ひかりちゃんという女の子。

ひかりちゃんの周りを囲むのは、長屋で暮らす5世帯の住人たち。

(ひかりちゃんの父親も映っていますが、ここには住んでいません。)

 

彼らは、ちょっと変わった暮らしをしています。

 

家族でもなければ親戚でもないのに、

みんなで育児をしながら暮らしています。

 

8年前、この長屋に移り住んだ

シングルマザーの櫨畑敦子(はじはた あつこ)さん、33歳。

 

櫨畑敦子(はじはた あつこ)さんと、

娘のひかりちゃんが暮らす長屋の家賃は月3万円。

建物は古くだいぶ傷んでいますが、安さにひかれて住むことに。

櫨畑さんは子供支援のNPOで働き、手取りは月15万円ほどだそうです。

 

娘のひかりちゃんと、テレビ電話で話す男性が。

(この男性が翔平さん。子供たちの父親です。)

櫨畑さんと男性は結婚せず、住んでいるところも収入も別々です。

 

それは、一体なぜなのでしょうか。

 

4人家族の長女として育った櫨畑(はじはた)さん。

幼いころ、父親から日常的に暴力を受けていたそうです。

そのため、今でも男性と同じ部屋で長い時間を過ごしていると

当時の辛い記憶がよみがえり、息苦しくなるといいます。

 

それでも子供を諦めたくなかった櫨畑さん。

男性と話し合い、今の関係を選びました。

 

夕方6時過ぎ。

櫨畑さんの家を、長屋の住人が訪ねてきました。

 

ひかりちゃんは、3軒隣にある男性の自宅へ。

男性は、藤田健一さん。31歳です。

介護施設で働きながら、週3日はひかりちゃんを預かっています。

 

独身の藤田さん。

普段はコンビニのご飯で済ませますが、ひかりちゃんを預かる日は手料理。

ひかりちゃんと一緒にご飯を食べているそう。

藤田さんは知り合いだった櫨畑さんに誘われて5年前に長屋へ移り住みました。

3年後にひかりちゃんが生まれると、「子育てを手伝ってもらえないか」と

櫨畑さんから声をかけられたそうです。

 

なかなか懐いてくれませんでしたが、

今では、泣き方で何となくひかりちゃんの気持ちがわかるようになってきたと

笑顔で話す藤田さん。

 

櫨畑さんは、

「日々の暮らしが母1人子1人の閉ざされた関係になってしまうのを避けたい」

と思っていたそう。

ひかりちゃんのことを思って、周囲に預けるようになったといいます。

 

ひかりちゃんを預かっている藤田さんにも、深い事情がありました。

唯一心を許せる存在だった友人が、9年前、自ら命を絶ったのです。

「どうやって生きて行けばいいのか…」

そんな中で出会った、ひかりちゃん。

預かって一緒に過ごすうちに、前を向けるようになっていったそうです。

 

3年前に長屋にやって来た、梅山真由美さん(39歳)。

藤田さんとは違い、ひかりちゃんを預かったことはありません。


梅山さんは夫の晃佑さん(37歳)と2人で暮らしています。

2人は10年前に結婚。

子宝に恵まれなかった梅山さんは、不妊治療を行いようやく妊娠。

しかし流産しました。

 

翌年、移り住んだこの長屋で妊娠中の櫨畑さんと出会いました。


櫨畑さんに元気な赤ちゃんを産んでほしいと、

出産までの生活を支えてきた梅山さん。

 

ところが、ひかりちゃんが生まれた時、みんなが抱いて祝福する中、

梅山さんは抱くことができませんでした…。

 

梅山さんは週に1,2回、ご飯を作って櫨畑さんの家を訪ねています。

こうした時間を作ることで、ひかりちゃんの成長を見守っているそうです。


櫨畑(はじはた)さんの出産日が近づいていました。

櫨畑さんは、2人目を妊娠した時、不安を感じていました。

 

「これ以上、長屋の人たちに負担をかけたくない。」

「それでも2人を育てていけるのか自信がない。」

 

ところが、長屋の人たちからはこんな言葉が…

「できるかぎりサポートするから、安心して産んでいいよ。」


そして4月、櫨畑さんは無事出産。

男の子が産まれました。

知らせを聞いた藤田さんと梅山さんは、ひかりちゃんを連れて櫨畑さんの元へ。

 

「ひかりちゃんの時はできなかったけれど、抱っこしたい」と話していた梅山さん。

そっと、産まれたばかりの赤ちゃんを抱いていました。

櫨畑さんは、梅山さんに

「ありがとう。名前何にするか考えておいて。みんなで決めよう。」と言いました。

 

長屋家族に加わった新しいメンバー。

赤ちゃんの名前は、「みち」に決まりました。

 

梅山さんは、ひかりちゃんの保育園の送り迎えを始めました。

ひかりちゃんとの距離が少し近くなったといいます。

足りないものがあっても、補い合って暮らしていく。

生きていくために、繋がる人たちです。

 

《おわり》

 

う、うーん…。

ザ・ノンフィクションの時よりも、だいぶ綺麗な感じでまとまっていましたね。

 

やっぱり、あっちゃん(櫨畑さん)の周りへの感謝の気持ちが全然見えてこない。 

藤田さんや梅山さんの気持ち、あっちゃんは知っているのでしょうか。

「ありがたい、負担かけたくない」とは言っていたけれど、

梅山さんに「(赤ちゃんの)名前考えておいて」なんて、どうして言えるのだろう。

見ていて辛かったです。

 

ひかりちゃんたちの父親である翔平さんは、出産時に駆け付けないんですね?

こういう時でも、ひかりちゃんは藤田さんたちが面倒見るのかぁ…。

ていうか、ひかりちゃんは保育園にも行ってるのに、

週3日も藤田さんが預かってくれるの?

ご飯を作って食べさせて、お風呂まで入れてもらって、

ちょっと甘え過ぎじゃない?と思ってしまいました。

 

櫨畑さんは「子供のためを思って」と言っていたけれど、

本当に子供のためを思うなら、本当の父親と過ごす時間を作るべきでは?

自分たちの都合のいい関係に、子供を巻き込まないでほしい。

 

櫨畑さん男性恐怖症らしいけど、子供を作ることはできるし、

前は翔平さんに「一緒に暮らそう」みたいなこと言って困らせてましたよね??

男性が苦手なのに、男性に娘を預けるのは平気なの?

本当に、よくわからないです。

どうしても、全てが自分中心のように見えてしまう…。

 

ザ・ノンフィクションの「あっちゃんと翔平」はこちら▼

movieotaku.hatenablog.com