2018年4月1日(日)放送分
『ザ・ノンフィクション』
ブータンで愛の告白 別れのとき
語り:鈴木杏樹
今回の主人公は松尾 茜さん、33歳。独身。
“幸せの国”ブータン王国で観光開発の仕事をしていました。
茜さんは世界を舞台に仕事がしたい。そんな夢を持っていました。
慶応大学を卒業後、大手旅行会社に就職し、その後、結婚。
しかし結婚して1年後、
ブータンにもっと多くの日本人の旅行客を呼ぶための仕事がしたいと
1人ブータンへやってきたのです。
茜さんは仕事の契約期間を延長し、ブータンに残り仕事を続けてきました。
しかし日本に居る旦那さんの気持ちは離れてしまい、2人は離婚を選択…。
悲しい過去があったのです。
茜さんがブータンに移り住んで早4年。
このままブータンで仕事を続けるべきか?
日本に帰って婚活を始めるべきか?
茜さんは悩んでいました。
茜さんが仕事を通じて知り合った1人の男性。
ティンレイさん、当時24歳。
ティンレイからデートのお誘いを受け、初デートで愛の告白。
交際を始めて数週間後にはプロポーズ。
茜さんは、なかなか答えを出せずにいました。
その理由とは…?
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「ザ・ノンフィクション」スタッフが茜さんの元を
1年半振りに訪ねてみると、2人はブータンで同棲を始めていました。
しかし、茜さんはまだプロポーズの答えを出せずにいました。
ブータン駐在の契約が終了するのに合わせ、
日本へ帰国する予定でいました。
修士号を取得するため2年間、大学院へ通うとを決めていたのです。
ティンレイは「結婚したいけど、彼女の夢を応援したい。
ぼくは何もできない。ブータンで待つしかない。」
複雑な気持ちでいました。
2017年12月4日
茜さんが日本へ帰国するまで、あと27日
茜さんが仕事へ出かけると、ティンレイは家事。
ティンレイは観光ガイドの仕事をしています。
茜さんはティンレイと一緒に日本へ行く事も考えました。
しかしティンレイは全く日本語が話せず、
日本で仕事を見つけるのは現実的ではない。
自分は学生に戻るので、収入が無くては一緒には暮らせない。
そして“悲しい過去”が頭をよぎります。
帰国まであと24日
ティンレイは茜さんに話をしました。
「大学院を卒業したら、日本で働くつもりなの?」
茜さん「それは分からないわ。
でも良い仕事は手に入れたい。修士号を取得する意味が無いから。」
ティンレイ「ブータンに帰ってきてほしいんだ。
ここで君のしたい事をなんでもすればいい。君と一緒に暮らしたい。
帰ってきてくれると約束してくれるかい?」
茜さん「帰ってきたいけど、100%約束はできないわ。
でも2年の間に一回は観光でブータンに来るわ。」
ティンレイ「卒業したあとはどうなの?」
茜さん「それは約束できない、ごめんね…。」
ティンレイは茜さんが日本から戻って来る夢を見たと話します。
茜さんは思わず涙…。
帰国まであと14日(12月17日)
この日は、ブータンの建国記念祝賀イベントが「ハ県」で開かれました。
ティンレイも駆けつけました。
茜さんと少しでも一緒に居たいから。
この日、ティンレイは
「実は日本で暮らすことも考えている。」と話し始めました。
しかし茜さんは「現実的に考えてよ。」と
ティンレイにキツく返してしまいます…。
帰国まであと10日となったこの日…
「この先何が起こるかわからない。
日本に帰ったあと同じ関係でいられる自信が無い。」
「あなたを待たせるのは辛いの。必ず結婚するなんて言えないし。
期待を裏切るよりは、別れた方がいいと思う。
私より素敵な女性と出会って、あなたは自由に恋愛できる。」
茜さんはティンレイに別れを告げました…。
しかしティンレイは
「心から愛しているなら待てるはずだ。
離れることになるけどSNSで繋がる事もできるし、僕は2年間待つ。」
と、別れを行け入れる事ができませんでした。
帰国前日は夜遅くまで荷造り。
そして、別れの朝が。
2人が一緒に暮らしていた部屋は明け渡します。
たくさんの思い出が詰まった部屋を後にし、空港へ向かう2人。
茜さんの目には涙が溢れていました。
一度は別れ話をしたけれど、
2人は、遠距離で付き合いを続けていく事にしました。
茜さんが飛行機に向かう途中、ティンレイから電話が。
言われた方向に目を向けると…
そこには「I LOVE YOU」のメッセージが…。
涙が止まらない茜さん…。
辛い別れを乗り越え、茜さんは帰国しました。
<おわり>
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